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丹波竜を訪ねて [日記]

昨日(9月14日)、西宮自然保護協会9月例会「丹波竜を訪ねて」に参加しました。
まず、三田市にある兵庫県立人と自然の博物館に行き、主任研究員の三枝春生先生から講義を受けました。2006年8月丹波市山南町で発掘された恐竜の化石いわゆる丹波竜についての話を中心に、系統樹・進化論を含めて、恐竜の系統樹上の位置づけや分類について聞きました。次いで丹波市で発掘された恐竜化石について、発掘の経緯、発掘された化石の状況やその後とられた処置について講義を受けました。約90分間パワー・ポイントを使ってのお話は興味深いもので、最近学会で発表された知見から現在も解明されていない事項まで詳しく話をされて大変勉強になりました。
次に、丹波恐竜化石の展示されている部屋に移り説明を受けました。全長20mもあるのに脳が納まっている脳函は非常に小さく胡桃大ぐらいでしょうか、血道弓といわれる尾骨の一部、歯は何度も生え変わるなど初めて知ることばかりでした。
昼食後は別棟の掘り出した化石を含む岩石から化石をクリーニングする化石工房を見学しました。この行程の作業が慎重を要すことや如何に困難な作業であることかを実感しました。
丹波竜を訪ねて2.jpg
拡大すると、岩石の上に露出した肋骨の化石がよくわかる。
丹波竜を訪ねて1.jpg
次はバスで化石発掘現場である丹波市山南町へ移動しました。発掘現場は加古川の上流になる篠山川の川代渓谷というところです。渓谷といっても傍をJR福知山線が走り刈り取りを済ませた田んぼもあり、開けた所であったのは意外でした。発掘現場への立ち入りは禁止ですが上方から見ることができ、発掘はさらに続くので現場はコンクリートで覆われていました。対岸には露出した断層が見ることができました。
丹波竜を訪ねて3.jpg
丹波竜を訪ねて4.jpg
丹波竜を訪ねて6.jpg
はじめに発見発掘した人は鋭い観察力と集中力の持ち主だったのでしょう、敬服します。このように開けた何気ない場所で見つけられるのであれば、西宮でも何処かで恐竜化石が眠っているのではないかとの思いをもって帰路につきました。

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